小ネタ02


(名前変換無)


私と宮地は、付き合っているわけじゃない。
いうならば、ただの腐れ縁だ。
腐れ縁、そう、腐れ縁だから、ずっとそばにいた。



コンビニの新作スイーツを食べた時。
あまりのおいしさに言葉が出なくてジタバタしてた私を見て、宮地は
「たかがコンビニのスイーツによくソコまで喜べるな」
なんて呆れたような声で言ったけれど、
その顔はスイーツを食べている私に負けないくらい笑顔だったのを、多分本人は知らない。



テストの点数が悪かった時。
確かに前の日、テストがある事を忘れてゲームしてた自分が悪いんだけど。
それでもこんなに点数が低いなんて思ってもいなくて、落ち込むっていうか、自分が情けなくて机にうつ伏せていたら頭を叩く大きな手。
「ちゃんと勉強しろよ」
「……うん」
バスケットボールを持つ手は、私なんかよりもずっと大きくて、なんだかドキドキした。



失恋した時。
大好きだった人がいた。
普通に仲がよかったし、休みの日はグループでだったけど一緒に遊びに行ったりもした。
けど、彼が選んだのは私じゃなかった。
「……」
「……」
私は今、宮地の腕の中で泣いている。
別に、私が宮地のところに来たわけじゃない。宮地に、失恋した事を話してもいない。
けど、ただ黙って宮地は私を抱き寄せた。



私たちは付き合っているわけじゃない。ただの腐れ縁。……ねぇ、そうでしょう?
なのに、なんでそんなに優しいの? なんで……なんでこんなにドキドキするの?

- end -

12.12.04

笑ってたら自分も嬉しそうに笑って
落ち込んでたら何へこんでんだって頭ぽんってして
泣いてたら黙って抱き寄せる
そんなイケメン宮地先輩@凪子さん

ツイッターでフォローさせていただいている方の呟きが素晴らしすぎたので、了解を得て妄想させていただきました。